Linuxコマンド コース

findコマンドは、ファイルシステムを検索して条件に一致するファイルやディレクトリを見つける強力なツールです。名前、サイズ、更新日時、権限など様々な条件で検索でき、見つかったファイルに対してコマンドを実行することもできます。

locateコマンドは、実際のファイルシステムではなく事前に構築されたデータベースを検索することで、ファイルを高速に見つける方法を提供します。findよりもずっと高速ですが、updatedbで定期的にデータベースを更新する必要があります。ファイル名がわかっている場合の素早い検索に最適です。

tar（tape archive）コマンドは、アーカイブファイルの作成と展開に使用されます。複数のファイルやディレクトリを1つのアーカイブファイルにまとめることができ、オプションで圧縮も可能です。一般的な形式には.tar（非圧縮）、.tar.gz（gzip圧縮）、.tar.bz2（bzip2圧縮）があります。

zipとunzipコマンドは、異なるオペレーティングシステム間で広く互換性のあるZIPアーカイブを作成・展開します。ZIPアーカイブは複数のファイルとディレクトリを組み込み圧縮でまとめるため、ファイル共有に理想的です。

grepコマンド（global regular expression print）は、ファイル内のテキストパターンを検索する強力なツールです。基本的な文字列検索から、正規表現を使った高度なパターンマッチングまで、ログ解析やコード検索に欠かせないコマンドです。

sed（stream editor）コマンドは、テキストストリームに対してパターンマッチングと編集操作を行う強力なツールです。ファイルを直接編集することなく、置換、削除、挿入などの操作を行えます。設定ファイルの自動更新やログファイルの加工に広く使用されています。

awkは、テキストファイルのパターンスキャンと処理を行うプログラミング言語です。各行をフィールドに分割し、条件に基づいて処理を実行できます。データの抽出、フォーマット変換、簡単な集計処理に最適で、CSVファイルやログファイルの解析に広く使用されています。

sortコマンドは、テキストファイルの行をアルファベット順や数値順にソートします。複数のソートキーの指定、逆順ソート、重複行の削除など、様々なオプションを提供します。データの整理や、他のコマンド（uniqなど）と組み合わせたデータ処理に不可欠なツールです。

uniqコマンドは連続する重複行を処理し、cutコマンドはテキストから特定のフィールドや文字を抽出します。uniqは重複の削除やカウントに使用され、cutはCSVファイルやログファイルから必要な部分だけを取り出すのに使用されます。両コマンドともパイプラインでの使用が一般的です。

psコマンドは実行中のプロセスを表示します。現在のシステムで動作しているプロセスの情報（PID、CPU使用率、メモリ使用量、実行コマンドなど）を確認できます。さまざまなオプションを組み合わせることで、必要な情報を詳細に表示できます。

topコマンドはシステムのプロセスをリアルタイムで監視します。CPU使用率、メモリ使用量、負荷平均などのシステム情報と、各プロセスのリソース使用状況を動的に表示します。htopはtopの改良版で、より使いやすいインターフェースを提供します。

killコマンドはプロセスにシグナルを送信してプロセスを制御します。最も一般的な使用方法はプロセスの終了ですが、一時停止や再開など、さまざまなシグナルを送信できます。プロセスIDまたはプロセス名を指定して操作を行います。

シェルのジョブ制御機能を使用して、複数のプロセスを管理します。jobsコマンドで現在のジョブを確認し、bgコマンドでバックグラウンド実行、fgコマンドでフォアグラウンドに戻すことができます。Ctrl+Zで実行中のプロセスを一時停止できます。

pingコマンドは、ネットワーク上のホストへの接続性を確認する基本的なツールです。ICMP（Internet Control Message Protocol）パケットを送信し、応答時間やパケットロスを測定します。ネットワークトラブルシューティングの第一歩として広く使用されています。

curlコマンドは、様々なプロトコルを使用してデータを転送する強力なツールです。HTTPやHTTPSを使ったWebページの取得、APIへのリクエスト送信、ファイルのダウンロードなど、幅広い用途に使用されます。RESTful APIの開発やテストに欠かせないツールです。

wgetコマンドは、ウェブからファイルをダウンロードする専用ツールです。再帰的なダウンロード、中断された転送の再開、Webサイト全体のミラーリングなど、高度な機能を提供します。curlよりもダウンロードに特化しており、大量のファイルダウンロードに適しています。

netstatとssコマンドは、ネットワーク接続、ルーティングテーブル、インターフェース統計などを表示します。ssはnetstatの後継で、より高速で機能豊富です。開いているポート、確立された接続、リスニング状態のサービスなどを確認でき、セキュリティ監視やトラブルシューティングに重要です。

exportコマンドは、環境変数を設定してサブプロセスに引き継ぐために使用します。環境変数は、プログラムの動作を制御したり、システム設定を保存したりするのに重要です。PATHやHOMEなどのシステム変数から、アプリケーション固有の設定まで、様々な用途で使用されます。

sourceコマンド（または.）は、指定したファイルを現在のシェル環境で実行します。新しいシェルを起動せずに、ファイル内のコマンドを実行し、変数や関数を現在の環境に読み込みます。設定ファイルの読み込みや環境変数の設定に広く使用されます。

aliasコマンドは、よく使うコマンドに短い別名を付ける機能です。長いコマンドやオプションの組み合わせを簡潔に実行できるようになり、作業効率が大幅に向上します。一時的なエイリアスはセッション終了で消えますが、.bashrcに記述すると永続化できます。

historyコマンドは、実行したコマンドの履歴を表示・操作します。過去に実行したコマンドを再実行したり、履歴から検索したりできます。!記号を使った履歴展開機能により、効率的なコマンド操作が可能になります。bashでは通常500〜1000件の履歴が保存されます。

パイプ（|）は、あるコマンドの出力を別のコマンドの入力として渡すことができる強力な機能です。複数のコマンドを連結して、複雑な処理を簡潔に記述できます。UNIXの哲学「一つのことをうまくやる小さなプログラムを組み合わせる」を体現する重要な機能です。

リダイレクト演算子（>）を使用すると、コマンドの標準出力をファイルに保存できます。既存のファイルがある場合は上書きされます。これは、コマンドの結果を保存したり、ログファイルを作成したりする際に非常に便利です。

追記演算子（>>）を使用すると、コマンドの出力を既存のファイルの末尾に追加できます。ログファイルの作成や、複数のコマンドの結果を一つのファイルにまとめる際に非常に有用です。>との違いは、既存の内容を保持する点です。

入力リダイレクト（<）はファイルの内容をコマンドの標準入力として使用し、エラーリダイレクト（2>）は標準エラー出力を別途処理できます。これらを組み合わせることで、入出力とエラーを柔軟に制御できます。&>は標準出力とエラー出力の両方をリダイレクトします。

シェルスクリプトにおける変数の定義、代入、参照、そしてスクリプトのコマンドライン引数（パラメータ）の使い方を学びます。変数のスコープ、特殊変数（$0、$1、$#、$@など）、変数展開の様々な形式を理解し、堅牢なスクリプトを書くための基礎を身につけましょう。

シェルスクリプトにおける条件分岐の実装方法を学びます。if文での条件判定、test コマンド（[ ]）の使い方、case文による複数条件の分岐処理を理解し、適切な条件分岐ロジックを実装できるようになりましょう。

シェルスクリプトでの繰り返し処理を学びます。for文による値のリストやファイルの処理、while文による条件付きループ、readを使ったファイル読み込みループなど、様々なループパターンを習得しましょう。

シェルスクリプトにおける関数の定義、呼び出し、引数の受け渡し、戻り値の扱い方を学びます。関数内でのローカル変数の使用、コマンド置換による戻り値の取得など、再利用可能なコードを書くための技術を習得しましょう。

シェルスクリプトにおけるエラーハンドリングとデバッグ技術を学びます。set オプションによるエラー時の動作制御、trap によるエラー捕捉、デバッグモードの使用、適切なエラーメッセージの出力方法を習得し、堅牢なスクリプトを作成しましょう。

systemd を使用したサービスの管理方法を学びます。サービスの起動・停止、自動起動の設定、ステータス確認、設定のリロードなど、システム管理に必要な systemctl コマンドの使い方を習得しましょう。

cron を使用したタスクのスケジューリング方法を学びます。crontab の編集・表示・削除、cron の時間指定書式、定期実行の設定方法など、自動化に必須の cron の使い方を習得しましょう。

ディスク使用状況の確認方法を学びます。df コマンドによるファイルシステムの使用率確認、du コマンドによるディレクトリサイズの計算、inode 使用率の確認など、システム管理に必要なディスク管理コマンドを習得しましょう。

ファイルシステムのマウント管理を学びます。デバイスのマウント・アンマウント、ファイルシステムタイプの指定、読み取り専用マウント、マウント状態の確認など、ストレージ管理に必要な mount/umount コマンドを習得しましょう。

tcpdump を使用したネットワークパケットのキャプチャ方法を学びます。インターフェース指定、ポートフィルタリング、パケット数制限、詳細表示、ファイルへの保存など、ネットワーク解析に必要な tcpdump の使い方を習得しましょう。

iptables を使用した Linux ファイアウォールの設定方法を学びます。ルールの表示、追加、挿入、削除、ポートやIPアドレスによるフィルタリングなど、セキュリティ管理に必要な iptables の操作を習得しましょう。

nc (netcat) を使用したネットワーク通信の方法を学びます。ポートリスニング、クライアント接続、ポートスキャン、UDP通信、タイムアウト設定など、ネットワークデバッグやテストに便利な nc の機能を習得しましょう。

top と htop を使用したシステムリソースの監視方法を学びます。バッチモード、更新回数制限、更新間隔設定、ユーザーフィルタリング、ツリー表示など、パフォーマンス監視に必要な top/htop の機能を習得しましょう。

iostat と vmstat を使用したシステム統計情報の収集方法を学びます。ディスクI/O統計、CPU使用率、メモリ使用状況、プロセス統計など、パフォーマンス分析に必要な統計情報の取得方法を習得しましょう。

strace と lsof を使用したシステムレベルのデバッグ方法を学びます。システムコールのトレース、特定コールのフィルタリング、オープンファイルの表示、ネットワーク接続の確認など、トラブルシューティングに必要な技術を習得しましょう。

sed の高度な機能を学びます。インプレース編集、行番号指定、パターンによる削除、行の追加、範囲指定など、複雑なテキスト処理に必要な sed の高度なテクニックを習得しましょう。

awk の高度な機能を学びます。フィールドセパレータの指定、条件付き処理、BEGIN/END ブロック、変数の使用、組み込み変数など、データ処理に必要な awk の高度なテクニックを習得しましょう。

Perl のワンライナーを使用した高度なテキスト処理を学びます。正規表現による置換、パターン抽出、フィールド分割、行番号表示、集計処理など、Perl の強力なテキスト処理機能を習得しましょう。

jq を使用したJSONデータの処理方法を学びます。基本的な選択、配列処理、フィルタリング、マッピング、生出力など、JSONデータの操作に必要な jq の機能を習得しましょう。

構造化データの処理方法を学びます。xmlstarlet によるXML処理、yq によるYAML処理、csvkit によるCSV処理など、様々なフォーマットの構造化データをコマンドラインで処理する技術を習得しましょう。